ひと工夫で部屋のCO2濃度の爆上げを回避 ~窓を5cm開けるだけでこんなに変わる!~

その他

自宅の部屋のCO2濃度を測ってみたらヤバくてビビったという記事を以前書きました。

今回の記事はその続編で、換気によってCO2濃度がどのくらい変わるかの検証です。

この記事の要点
  • 部屋を閉め切った状態だとCO2濃度が爆上がりする
  • 換気すると一気にCO2濃度が下がる
  • 5cmでいいのでドアや窓を開けたままにしておくと、CO2濃度の上昇が抑制できる

CO2濃度の健康への影響

目に見える影響が出なければよいという問題ではないですが、2,000ppmを超えると影響がでやすくなります。

カブトくん
カブトくん

1ppm=百万分の1(1/1,000,000)です。

1,000ppm=千分の1(1/1,000)=0.1%です。

1,000ppm以下がよい。3,000ppmを超えるとヤバそう。

ワタクシが使ってみた環境センサーのアプリだとこんなふうに書かれています。
3,000ppm超えるとヤバそうです↓

東京消防庁の資料を参考にした、CO2の人体への影響に関する情報です。
3,000ppm超えると頭痛やめまいが出る人が増えるんですね↓

CO2濃度(ppm)人体への影響
2,000以下はっきりした影響は認められない
2,000-3,000呼吸深度の増加・呼吸数の増加・眠くなる人が増える など
3,000-4,000頭痛・めまい・気持ちが悪くなる・ボーっとする など
4,000-6,000頭痛・めまい・気持ちが悪くなる・ボーっとする・過呼吸 など
6,000-8,000意識レベルの低下・その後意識喪失へ進む・ふるえ・けいれん など

カブトくん
カブトくん

できれば1,000ppm以下だと安心。

仕事部屋のCO2濃度が3,000ppm超えると業務効率が落ちそうですね。

身近な場所のCO2濃度は

んじゃ、身近なところの空気ってどんな感じなのよ?という点も調べてみました。

CO2濃度(ppm)測定場所
450東京新宿の路上
700地下鉄駅の改札口付近
1,100映画館内
1,350羽田空港内のエレベーター
1,500比較的空いた地下鉄車両
2,800首都高速道路
3,800かなり混んだ地下鉄車両
5,000閉め切った自動車内
カブトくん
カブトくん

自動車を運転するときに換気しないと事故につながるリスクが増えそうですね。

長距離運転のときは気を付けましょう。

仕事部屋を閉め切ったらCO2濃度がこんなに上がった

自宅で在宅勤務を行っているときに、オンライン会議が連続したりすると窓もドアも閉め切った状態が続くんですね。

では6畳の部屋で半日ずっと閉め切って一人で作業していたときのCO2濃度のグラフがこちらです。

カブトくん
カブトくん

午前11時ごろから窓を閉めてずっと作業していました。

夜8時ごろには3,500ppmを超えています。

かなり体に悪そう。。。

睡眠時のCO2濃度 ~寝室を閉め切ったらCO2濃度が爆上げ!~

わが家は家族そろって10畳の和室で布団をならべて寝ています。

朝起きたらなんとなく「空気が悪いなぁ」と感じることもあったんですが、これまではそれが気のせいなのか本当に空気が悪いのかわかりませんでした。

そこで、とある日の一晩のCO2濃度を測ってみた結果がこちらです。

夜の11時ごろから順調?にCO2濃度が上昇し午前0時ごろにCO2濃度が3,000ppmを超えています。

翌朝6時ごろに起床して換気するまでグングン上がり続けて、最終的には7,000ppmを超えました。

カブトくん
カブトくん

窓もドアも閉め切った状態で6人(大人2人+子ども4人)が寝ていたときの結果です。

朝起きて気分がすぐれなかったのは気のせいではありませんでした。

窓やドアを少し開けておくだけでこんなに変わる

窓もドアも閉め切った状態で長時間過ごすのはヤバそうだとわかりました。

というわけで、少しだけドアや窓を開けておくとどうなるか試してみました。

仕事部屋の窓を5cmほど開けたままにしただけでこんなに変わる

まず、仕事部屋の窓を全開ではなく少しだけ開けっ放しにしてみました。
そのときのCO2濃度のグラフがこちら↓

ほんの5cmほど窓を開けたままにしておくことで、CO2濃度の上昇が1,300ppmくらいでとまっていることがわかります。

比較のため、ドアを閉め切っていたときと、窓を5cmだけ開けたままにしていたときのCO2濃度のグラフを並べて表示します。
(左が閉め切ったときのグラフ、右がドアを少し開けたときのグラフ)

カブトくん
カブトくん

5cmのすき間の差ってかなり大きいです。

寝室のドアを5㎝ほど開けたままにしただけでこんなに変わる

かなり不健康を助長する環境になっていた寝室も、ドアを半開き状態にして一晩過ごしてみました。

その時のCO2濃度のグラフがこちらです↓

ドアを完全に閉めずに、ほんの5cmほど開けたままにしておくことで、CO2濃度の上昇が3,000ppmくらいでとまっていることがわかります。

ドアを閉め切っていた場合と比較してみると一目瞭然です。
(左が閉め切ったときのグラフ、右がドアを少し開けたときのグラフ)

カブトくん
カブトくん

ドアを閉め切っていたら7,000ppmまで上がっていたことと比べると、劇的な改善ですね。

CO2センサーの種類とお値段

機器選びには注意が必要らしい

経産省からガイドラインが出ており、
・検知原理が光学式
・補正用の機能がある
ことが推奨されています。

https://www.meti.go.jp/covid-19/guideline.pdf

気になるお値段は

Amazonだと4,000円くらいからあります。

わが家に置いているセンサー(1)

わが家のリビングに置いています。
Amazonで6,000円くらいで買いました。
CO2濃度が一定以上になると警告音をピコピコいうので、換気したほうがいいなと気づきます。

わが家に置いているセンサー(2)

今回の記事の計測に使用したのがこちらです。
お値段は2万円弱なので、お財布には厳しい。。。
WiFiでネット接続するので、アプリで遠隔からでもグラフが見れます。
CO2以外に、温度、湿度、PM2.5、VOC(揮発性物質)、気圧、紫外線も測れます。

まとめ

  • 部屋を閉め切った状態だとCO2濃度が爆上がりする
  • 換気すると一気にCO2濃度が下がる
  • 5cmでいいのでドアや窓を開けたままにしておくと、CO2濃度の上昇が抑制できる

コメント

タイトルとURLをコピーしました