さて、今回ですが、またまた昆虫マットについての話です。
「昆虫マットっていってもイロイロあって、何がどう違うのかよくわからない」
「どんな昆虫マットを選べばいいのかよくわからない」
ワタクシ、カブトムシ飼育をはじめたばかりのときは、そもそも“昆虫マット”という言葉を覚えたてのような状態でして。
そんな状態で、いろんな種類の昆虫マットがあるといわれると、ますます大混乱なワケです・・・
もー、やめてくれーーー。 タスケテーーー。。。
さらに、ネットで昆虫マットについて調べてみると「発酵」とか「菌糸」とかいうワードも出てくるし。。。
ナンデスカ ソレ???
キノコを育てる話ですか? カブトムシの話じゃないの???
ワタクシ、これまでテキトーにカブトムシ育ててきて特に問題なかったんですが、これから先もこのままでよいのでしょうか。
ちと不安になり、調べてみました。
この記事を読んでいただければ、初心者がどんな昆虫マットを選べばよいか、ざっくりとしたことがおわかりいただけると思います。
- 昆虫マットの説明欄をみて
– 「カブトムシ用」となっているものを選ぶ
– 「成虫用」「幼虫用」などと書いてあるので、育成段階にあったものを選ぶ - とくにこだわりがない人は「カブトムシ用」で「成虫・幼虫どっちもOK」なもので十分
- でも「1mmでも大きく育てたい!」というようなツワモノは、成長段階に応じたマット選べも重要らしい
昆虫マットの発酵度合いについて
これまで「昆虫マットは使う前にガス抜きしたほうがよい」という情報を見てはいたものの、ものぐさなワタクシはいまだかつて一度もガス抜きなどやったことありません。
いや、だってね、「天日に2~3日干せ」とか言われましても、ワタクシはただのサラリーマンでして。
豪邸に住んでいるわけではないので、住宅地の小さい家だと、んなことできませんぞと。

市販の昆虫マットには「発酵」とか「熟成」という言葉が並んでいます。
とはいえ、メーカーや商品によって発酵・熟成の度合いは異なります。
問題となるのは、自宅で飼育中に昆虫マットが再び発酵する「再発酵」ってのが発生した場合です。
その場合「ガスが発生して発熱して幼虫が死ぬ!」という恐ろしコメントがネット上に散見してます。オソロシヤ。。。
「再発酵は怖い」
「でも、ガス抜きは面倒」
「幼虫が死ぬのは困る」
「とはいえ、ガス抜きは面倒」
「うーーーーーん、どうしよう。。。」
悩みました。
まぁ、「カブトムシって見ため強そうだし、たぶん大丈夫なんじゃないか?」と。
そんなテキトー飼育で、これまでもなんとか何十匹ものカブトムシが育ってきたわけですが。。。
結論から言うと、ガス抜きしなくてもセーーーフ!!!

わが家はたまたま運がよかっただけとも言えます。
安全第一を考えるなら、ガス抜きをご検討ください。
再発酵のリスクについては、工場出荷時点でマットがどれだけ熟成されているかによります。
(熟成度が高い) 色=黒、 再発酵リスク=低
(熟成度が高い) 色=茶色、 再発酵リスク=高
ということです。
発酵昆虫マットの特性(熟度)によって再発酵しやすさが違ってきます。黒色の熟度の高い発酵マットは再発酵しにくく、茶色の熟度の浅い発酵マットは再発酵しやすくなります。
引用 https://www.rakuten.ne.jp/gold/kuwaten/item/mat/
ちなみに、ガス抜きが必要な土というのは「ツーンという刺激臭」がするそうで。
んで、ガス抜きが済んだかのひとつの目安が「土のにおいがするか」(あるいは、ほとんど臭いがしない)ということです。
これまでワタクシAmazonでいろいろ昆虫マット買いましたが、ツーンという臭いがしたことはあまりなくて、基本的には土のにおいでしたので。
そのまますぐに使って特に問題出ていませんでした。
↓ 実際に使ったのはこんなやつです。
目的に応じた昆虫マットの考え方
ワタクシの場合、特に何も考えずに↑のような昆虫マットを成虫にも幼虫にも使っていました。
よりちゃんとした飼育をしようという場合は、
- 単なる成虫の飼育(例えば、オスだけの飼育で産卵させない場合 など)
- 交尾して産卵させる場合
- 幼虫の飼育
で少し考えが異なるようであります。
面倒だから細かいことを考えたくない、という方は以下の2点だけ説明欄を確認してもらえれば失敗はしないだろうと思います。
- 「カブトムシ用」とか「クワガタ用」とか書いてあるので、「カブトムシにも使える」と書いてあればOK
- 「幼虫用」とか「成虫用」とか書いてあるので、育成フェーズにあっていればOK
ちなみに、ワタクシが買った前述の昆虫マットは、「カブトムシ用」で「幼虫も成虫もOK」というタイプでしたので、特に気にせず安心して使えております。
単なる成虫の飼育の場合
産卵とかを気にせずにただ成虫を飼うだけ、という場合、土は何でも良さそうです。
極論すると、土がなくてもいいのではないかと。
おがくずを入れておいたり、木のチップを入れたり、転んだときに起き上がれる木の枝をいれておけば、飼育できるのではと予想されます。
土にコバエ発生するのが気になる場合、そういう手段もあるという程度のものですが。
↓ 左は成虫専用のマットで発酵させていないもの。右の写真と比べると色が薄いです。
交尾して産卵させる場合 幼虫を飼育する場合
メスは土の中に潜って産卵するので、ある程度の量の土を入れてやる必要があります。
卵から幼虫が孵ったあとに、幼虫のエサとなる昆虫マットが必要なので、「カブトムシ用」で「幼虫にも使える」と書いてある昆虫マットを選べばよいです。
幼虫を飼育する場合も、同じく「カブトムシ用」で「幼虫にも使える」もので問題ないです。
が、調べてみると、幼虫をより大きく育てるために昆虫マットに更なる改良を加えている物もあるようです。
幼虫をより大きく育てたい方はそんな選択肢もあるということで。
↓ フジコンの「デブロPro発酵マット」 なんかすごそうです・・・
昆虫の外殻を形成するキチン質であるキトサンをデブロ発酵マットに配合した事により、強固で大型の成虫作出が期待できます。カブト系・根食い系クワガタの幼虫飼育・産卵床などに効果を発揮するワンランク上の特撰マットです。
フジコンより引用

クワガタ用とカブトムシ用で昆虫マットは違うのか
結論から言いますと「違う」らしいので、間違えて購入しまった場合は再購入しましょう。
どうやら、カブトムシの幼虫とクワガタの幼虫で、食べるマットにおける発酵度合い異なるようなんですね。
簡単に言うと以下のようです。
クワガタの幼虫 | 育成マットの菌が分解・発酵熟成し菌糸も入ったオガクズを食べて育つ |
カブトムシの幼虫 | 育成マットの菌がさらに分解・発酵熟成し切ったオガクズを食べて育つ |
はぁ、なるほど。
「菌糸」は主にクワガタの育成に関係することのようなので、カブトムシの幼虫飼育でわざわざ菌糸をドーピングするような必要はないと。
ようやく「菌糸」の謎が解けてスッキリしました。
まとめ
- 昆虫マットの説明欄をみて
– 「カブトムシ用」となっているものを選ぶ
– 「成虫用」「幼虫用」などと書いてあるので、育成段階にあったものを選ぶ - とくにこだわりがない人は「カブトムシ用」で「成虫・幼虫どっちもOK」なもので十分
- でも「1mmでも大きく育てたい!」というようなツワモノは、成長段階に応じたマット選べも重要らしい
↓カブトムシ関連記事をこちらにまとめました。 よろしければご覧ください。https://kabutopapa.com/summary-of-beetle-breeding/
コメント
少し内容に誤りがあるのではと思いコメントさせていただきます。
(発酵度が高い)色=黒、 臭い=土
(発酵度が低い)色=茶色、 臭い=刺激臭
だと思います。
記事内で紹介されている、Amazonで購入されたマットはカブト用なので、発酵度が高くの土の匂いがしたと考えるのが妥当かと…
発酵が浅いマットほど、加水や温度の高い場所に置いたときに、マット内に残っている添加剤によって再発酵して刺激臭・発熱が発生します。
こちらの記事はGoogle検索でも比較的上位に表示されたページであるため、今後も多くの飼育初心者の方が目にされると思います。記事内容をご確認いただき、修正していただければと思います。
サルノリさま。
(最近、ブログのほうをチェックできておらず、返信遅くなり申し訳ありません。)
コメントありがとうございます。
工場出荷時に熟成が進んでいるか否かと、自宅に届いてから再発酵するか否かを混同していました。
ワタクシの勉強不足で記載が誤っておりましたので、記事を修正いたしました。
ご指摘いただきありがとうございました。