カブトムシやクワガタ好きのお子さんへのプレゼントとして図鑑をお探しのかた、いらっしゃいますか。
今回はカブトムシやクワガタに関する図鑑である、「学研の図鑑 LIVE(ライブ)カブトムシ・クワガタムシ」を紹介します。

はじめに
わが家はこれまで学研の図鑑LIVEシリーズを中心にいろいろな図鑑を購入し、気づけば子供部屋の本棚の結構なスペースを図鑑が占拠してます。
通常の昆虫の図鑑にもカブトムシやクワガタは載っていますが、海外のカブトムシやクワガタをもっと詳しく知りたいと思うとちょっと物足りなさがあったりするんですよね。
そんなときには、カブトムシ・クワガタに特化した図鑑を見てみるといいかもしれません。
本書の構成
図鑑本体 + DVD(1枚) で構成されています。

学研の図鑑LIVEシリーズのそれぞれの図鑑にはDVDが付属しています。
昆虫、動物、恐竜などの図鑑に付属しているDVDはBBC Earthの映像でしたが、本書では昆虫カメラマンの栗林慧(くりばやしさとし)さんが撮影した映像です。
ナレーションもBBCよりは子ども向けの語り口です。
図鑑本体
大きさは、いわゆる一般的な(図書館とかでよく見かける)図鑑と同じ大きさです。(21.8 x 2.7 x 29.1 cm)
全部で223ページあり、日本と海外あわせて全部で940種のカブトムシ・クワガタが載っています。
一部の小さい種類を除き、基本的に原寸大の写真が載っているので、実物の大きさもイメージしやすいです。
構成は
- 日本のカブトムシのなかま(6ページ)
- 日本のクワガタムシのなかま(17ページ)
- カブトムシ・クワガタムシをさがそう(6ページ)
- 世界のカブトムシのなかま
- 世界のクワガタムシのなかま
- カブトムシ・クワガタムシを飼ってみよう
- コガネムシのなかま
となっています。
上記に加えて「LIVE情報」という豆知識のページがところどころに挟んであります。

日本のカブトムシのなかま(6ページ)
おなじみにふつうの「カブトムシ」以外にも日本に生息しているカブトムシが載っています。
全部で6種類のカブトムシの仲間が載っています。

日本で生息しているカブトムシの種類は意外と少ないんですね。
日本のクワガタムシのなかま(17ページ)
オオクワガタ、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなど、日本に生息しているクワガタが載っています。
上記以外のクワガタも含めて、日本に生息しているクワガタは全て載っています。

日本で生息しているクワガタの種類は、カブトムシの種類と比べるとかなり多いんですね。
カブトムシ・クワガタムシをさがそう(6ページ)
カブトムシやクワガタが集まる「クヌギ」や「コナラ」の木についての説明があったり、
樹液の探し方が書いてあったり、
バナナトラップ(バナナと焼酎でつくる、カブトムシ・クワガタをおびきよせるエサ)の作り方が書いてあったり、
ノコギリクワガタを見つけやすいヤナギの木のことが書いてあったりします。

いろいろと「へぇー」と思うことがあります。
世界のカブトムシのなかま(51ページ)
日本のカブトムシのページ数の約9倍のボリュームで、世界のいろんなカブトムシを紹介しています。
アジア、南アメリカといった地域のカブトムシはもちろんのこと、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、北中米のカブトムシも載っています。
ヘルクレスオオカブト(ヘラクレスオオカブト)については、7ページを割いて生息地や亜種について説明されています。
コーカサスオオカブトとアトラスオオカブトの見分け方が載っていたり、非常にマニアックです。

全てのカブトムシが載っているかわかりませんが、メジャーなところはカバーできていると思います。
世界のクワガタムシのなかま(48ページ)
日本のクワガタのページ数の約3倍のページ数を割いて、世界のいろんなクワガタを紹介しています。
こちらも、東南アジアのみならず、オセアニア、北中南米、ヨーロッパ、アフリカなど世界中のクワガタが載っています。

全てのクワガタがカバーできているかはわかりませんが、有名どころはほぼ押さえられています。
カブトムシ・クワガタムシを飼ってみよう(20ページ)
20ページを割いて、国産カブトムシ、外国産カブトムシ、国産クワガタ、外国産クワガタのそれぞれについて、成虫の飼い方・幼虫の飼い方・卵の産ませ方が紹介されています。
ここで基本を押さえれば、困ったときには詳しいことはネットで調べれば十分でしょう。

カブトムシとクワガタで育て方が違ったり、国産と外国産でも育て方が違ったり、読むといろんな発見があります。
コガネムシのなかま(28ページ)
日本に生息しているもの、海外に生息しているもの、両方が載っています。
コガネムシとかカナブンとかを筆頭に、ハナムグリの仲間も多数掲載されています。
カッコよさではカブトムシやクワガタの方が上回る印象ですが、キラキラ光を反射する虫もいっぱいいて「色鮮やかさ」はすごいです。

外国のハナムグリやテナガコガネのなかまには、カブトムシに負けないくらい大きなものもいるんですね。
付属DVD
DVDの内容は以下の通りです。収録時間は全45分。
- 日本のカブトムシ・クワガタムシ
- カブトムシの体
- カブトムシの成長
- マレーシアのカブトムシ・クワガタムシ
- カブトクワガタバトル ~マレーシア編~
- 南アメリカ・エクアドルのカブトムシ・クワガタムシ
- カブトクワガタバトル ~エクアドル編~
超ダイジェスト版はこちら↓
1.日本のカブトムシ・クワガタムシ(5分59秒)
カブトムシやクワガタの生態を簡単に説明します。
樹液に集まる昆虫たちの様子などが収録されています。
2.カブトムシの体(8分8秒)
冒頭にカブトムシの体の部位の説明があります。
その後、樹液に3匹のオスとメスが集まりメスと樹液を巡って争う様子が結構長く(5分以上)収録されていて、こっちのほうがむしろ面白いです。


樹液の近くで、エサを巡っての争いとメスを巡っての争いがぐちゃぐちゃになっていてカオス状態です。
3.カブトムシの成長(5分8秒)
メスが卵を産むために土に潜るところから映像が始まります。
卵から幼虫が生まれるところまでの長時間の映像をを早送りで収録されています。卵から生まれるまでのモゾモゾしているところが臨場感たっぷりの映像で見れます。
さいごに、羽化して地上に出てくるところの映像が入っています。


卵から幼虫が生まれてくる様子って、見てみたいけど自分でやるのは難しいのでイイですね。
4.マレーシアのカブトムシ・クワガタムシ(5分51秒)
冒頭の2分30秒くらいはカブトムシ以外の昆虫などの紹介があり、その後にマレーシアに生息しているカブトムシとクワガタの紹介が続きます。

映像で紹介されるのは、
サイカブトの仲間、ヒメカブト、クチヒゲヒラタクワガタ、コーカサスオオカブト、ミツボシノコギリクワガタ、ネブトクワガタの仲間、モーレンカンプオウゴンオニクワガタ、ディディエールシカクワガタ、ギラファノコギリクワガタ、ワラストンツヤクワガタ、ガゼラツヤクワガタ
です。
5.カブトクワガタバトル ~マレーシア編~(9分14秒)
マレーシアのカブトムシ、クワガタの昆虫バトルの映像です。
大会形式ではなく、1対1のバトルが8試合収録されています。
「パリーフタマタクワガタが意外と強い!」「コーカサスオオカブトは予想どおり強い!!」そんな感想です。


対戦カードは
アトラスオオカブト vs アトラスオオカブト
アトラスオオカブト vs ヒラタクワガタ
ワラストンツヤクワガタ vs ギラファノコギリクワガタ
ガゼラツヤクワガタ vs パリーフタマタクワガタ
ディディエールシカクワガタ vs パリーフタマタクワガタ
ヒラタクワガタ vs パリーフタマタクワガタ
コーカサスオオカブト vs パリーフタマタクワガタ
コーカサスオオカブト vs コーカサスオオカブト
です
6.南アメリカ・エクアドルのカブトムシ・クワガタムシ(5分24秒)
冒頭1分30秒くらいはほかの昆虫の紹介があり、その後にエクアドルに生息しているカブトムシ・クワガタが紹介されます。

映像で紹介されるのは、
ヒサシサイカブトのなかま、パンサイカブト、クリイロサイカブトのなかま、ノコギリタテヅノカブト、アクテオンゾウカブト、ネプチューンオオカブト、ヘルクレスオオカブト
です。
7.カブトクワガタバトル ~エクアドル編~(4分10秒)
1対1のバトルが3試合収録されています。
アクテオンゾウカブト、ヘルクレスオオカブト、ネプチューンオオカブトの3匹が登場します。
マレーシア編よりは試合が少ないですが「アクテオンゾウカブト、デカっ!」「ヘルクレスオオカブトさすが!!」といったところが印象に残りました。


対戦カードは
アクテオンゾウカブト vs ヘルクレスオオカブト
ヘルクレスオオカブト vs ネプチューンオオカブト
ヘルクレスオオカブト vs ヘルクレスオオカブト
です
まとめ
- 図鑑本体に加え、DVD(映像収録45分)も付属している
- 図鑑本体には、国産・外国産のカブトムシ・クワガタが940種類収録されている
- DVDには、国産カブトムシの生態の他に、マレーシアやエクアドルのカブトムシ・クワガタの紹介と昆虫バトルも収録されている
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