カブトムシの寿命は? 成虫になるまでどれだけかかる? ~カブトムシの一生について~

カブトムシ豆知識

今回は、カブトムシの一生についての話です。

「カブトムシって何年いきていられるの?」

「たまごから成虫になるまで何年かかるの?」

カブトムシ飼育初心者のワタクシは、まさにこのような疑問を持っていました。

この記事をお読みいただければ、カブトムシの一生について概要がおわかりいただけると思います。

結論
  • カブトムシは、たまごで生まれてから成虫になって死ぬまで、約1年の命
  • ほとんどの期間を幼虫で過ごすので、成虫の姿でいるのは1〜3ヶ月程度

カブトムシは、たまごで生まれて、幼虫、さなぎ、成虫となり一生を終えるまでちょうど約1年です。

超ざっくりの一生は、こんな感じです ↓

カブトムシの一生のイメージ

たまご

親となるカブトムシが交尾してしばらくすると、メスが土の中にたまごを産むんですね。

8月を待たずともたまごを産みます。

早いときだと6月にはケースの中にたまごがチラホラと見えます。

たまごの大きさは、ごはん粒の半分くらい。

たまごは2週間くらいすると孵化(ふか)して、幼虫になります。

たまごから孵化するイメージ

幼虫

カブトムシは一生のうちの約3/4を幼虫として過ごします。

この間のエサは“昆虫マット”です。

要は“土”ですね。

さなぎになるまでの間、ずーーーーっと昆虫マットを食べ続けます。

幼虫のときに3回ほど脱皮します。

脱皮を行うごとに、
 一齢幼虫
 二齢幼虫
 三齢幼虫
というふうに呼び名が変わります。

ただ、ここでの呼び名の違いは幼虫の成長度合いの話でして。

育て方とかエサの種類は、ずっと変わりません。

ワタクシの素人目線からすると「何齢幼虫だろうと幼虫は幼虫」というのが結論です。

小さい幼虫は一齢か二齢
ある程度大きくなった幼虫は三齢
という程度のちがい。

幼虫が何齢なのか? を見分けられなくてもカブトムシ飼育にはまったく問題ありません。

ワタクシは当初、
「三齢幼虫まであるということは、カブトムシは3年も幼虫で暮らすのか~」
なんて思っていましたが、完全な誤解でして。

夏にたまごから孵化して秋にはもう三齢幼虫になってます。

幼虫が成長するイメージ

さなぎ

春から初夏ごろに、カブトムシの幼虫はさなぎになる準備をします。

幼虫の頃は土の中を自由に動き回っているんですが、さなぎになる準備を始めると周囲の土を固めて“自分だけの部屋”をつくるんですね。

この、さなぎになる部屋のことを専門用語だと蛹室(ようしつ)と呼びます。

カブトムシの幼虫は、蛹室の中でさなぎになり、やがて成虫になって地表にでてきます。

蛹室を作り始めてからだいたい1~2か月くらいで成虫になります。

なお、後で知ったのですが、蛹室は一度つくると作り直すことができないです。

そんなことを知らないワタクシは、飼育ケースに幼虫のフンが目立ったので、
「フンだらけでかわいそうだから、土を交換しよう」
と思い立ち、飼育ケースの土交換をしました。

最初は
「なぜか硬めの土の中に穴を作ってるなぁ」
「幼虫が動きやすいように、かたまりをほぐしておこう」
というふうに、幼虫が入っている穴と周辺の土をくずしていたのですが、、、

後でネットで調べたところ、ワタクシの行為はカブトムシが成虫になるためのいわば“いのちの家”を破壊する愚行であることに気づき、急いで人工蛹室を準備したことがあります。

(人工蛹室についてはまた別の機会に記事を書こうと思います。)

ちなみに、ワタクシは、さなぎの状態のカブトムシは硬くてゼンゼン動かないのかと思っていましたが、刺激があると身体をよじらせてグイグイと動くんですよ。

みなさん知っていましたか? ワタクシは、自分で飼育するまで全く知りませんでした。。。

さなぎ

成虫

初夏になると、蛹室の中で成虫になったカブトムシが地面の上に出てきます。

カブトムシがさなぎから成虫になることを羽化(うか)と言います。

なお、羽化したカブトムシは、わざわざ地面を掘り返さなくても自分のペースで出てきますので、ほったらかしで大丈夫です。

成虫となったカブトムシは、昆虫ゼリー食べたり交尾したりして、秋が来る前には寿命を迎えます。

羽化してから1~3カ月程度の寿命です。

元気なカブトムシ

ネット上では、
「ECサイトで買ったカブトムシが、届いたらすぐに死んだ」
「ひとからもらったカブトムシがすぐに死んだ」
というようなコメントを見かけることがあります。

野生のカブトムシを捕まえた場合だと、成虫になった時期がわからないので、捕まえた時点で“すでに成虫になって1.5か月経過”なんてこともあり得ると思うのですね。

そうすると、購入時ですでに“高齢者のカブトムシ”である可能性もあるわけで。

でも見た目ではわからないという、なんとも難しい問題だなと思います。

羽化したばかりのカブトムシは、昆虫ゼリーもジャンジャン食べるし、夜は飼育ケースの中で飛びまわってうるさいです。

でも、だんだん寿命が近づくにつれて元気がなくなってくるんですね。

昆虫ゼリーの減りが悪くなってくると、ちょっと寂しくなってきます。

そろそろ寿命がちかいのかなと。。。

まとめ

  • カブトムシはたまごで生まれてから、成虫になって死ぬまで、ちょうど1年くらいの命
  • ほとんどの期間(約10カ月前後)を幼虫で過ごす
  • 成虫になってから1~3カ月程度で死んでしまう

↓カブトムシ関連記事をこちらにまとめました。 よろしければご覧ください。https://kabutopapa.com/summary-of-beetle-breeding/

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