さて、今回は、具体的にどんな昆虫マットを買うかについてのはなしになります。
「ネットで検索すると昆虫マットがたくさん出てくるので、どれがいいのかよくわからない」
「カブトムシ用とクワガタ用の違いって重要なの?」
「とりあえず、どの昆虫マットを買えばいいのか早く知りたい」
そんな疑問やお悩みをお持ちのかたも多いのではないでしょうか。
今回の記事は、そんなひとたちが昆虫マットを具体的に購入するときの参考になれば嬉しいです。

この記事は、実際に購入して使ってみた昆虫マットについてのレポートです。
別な言い方をすると、使ったことがないものはレポートに含まれていませんのでご了承ください。
以前、別の記事でも書きましたが、昆虫マットにもいろいろと違いがあります。
↓こちらの記事もお読みいただけるとありがたいです。
昆虫マットなら何でもいいと思っていたけど違うらしい ~カブトムシ飼育の昆虫マット選びのはなし~
- 迷ったら“カブトムシ専用”で“幼虫と成虫両方OK”なものを選ぼう
- Amazonでは価格変動するので、1リットルあたりの価格が安いものを選ぼう
- ガス抜きが必要かどうか念のため確認を忘れずに
この記事の内容は、
・Amazonをよく使う
・ダイソーもよく使う
というワタクシの生活スタイルで選んでおります。
なので、偏った意見である可能性は否めませんが、初心者が昆虫マットをサッサと選ぶという観点では「だいたいは合っている」という内容だと思います。
昆虫マットの違い
昆虫マットですが、幼虫・成虫のどちらの飼育目的か、カブトムシ・クワガタのどちらの飼育目的か、によって選ぶときの注意点が異なります。

以下でイロイロ長々と書いてますが、迷ったら“カブトムシ専用”で“幼虫と成虫両方OK”なものを選んでおけば間違いないです。
幼虫用と成虫用
わかりやすく説明すると、
幼虫にとっての昆虫マット = エサ
成虫にとっての昆虫マット = ふとん
という感じでしょうか。
ワタクシがみたところ“幼虫専用のマット”ってのはなさそうで、“成虫専用”か“幼虫・成虫兼用”のどちらかのマットを選ぶことになります。
カブトムシの成虫を飼育することだけを考え、産卵させたり幼虫飼育をやるつもりがないならば、正直なところなんでもよいです。

成虫飼育だけを考えるなら、昆虫マットなら何でもOKですし、おがくずやキッチンペーパーや木のくずでも何とかなります。
でも、たまごを産ませたり幼虫飼育するなら昆虫マットにしましょう。
カブトムシ用とクワガタ用
カブトムシやクワガタの幼虫は、木や葉っぱが腐って分解されたものを食べるんですね。
昆虫マットは、幼虫にとってはエサです。
以前、別の記事にも書きましたが、カブトムシの幼虫とクワガタの幼虫では、エサの好みが違います。

人間の食事で例えると、果物を食べるとき“熟しきっていないほうが好き”なひともいれば“完熟のほうが好き”なひともいますよね。
クワガタの幼虫は“熟しきっていないほうが好き”なタイプであり、カブトムシの幼虫は“完熟のほうが好き”なタイプ、というイメージになります。
こちらの記事に幼虫のエサとしての昆虫マットについて書いてあるので、よろしければお読みいただけるとうれしいです↓
カブトムシ豆知識(2) ~幼虫が大きく成長するための条件とは~
ガス抜きって必要なのか
ワタクシの場合、これまで一度もガス抜きしたことありませんが、発酵が進みすぎたときは必要なようです。
発酵が進んでいる土というのは、ツーンという刺激臭がして、色も黒っぽいらしいです。
そして、ガス抜きが済んだかのひとつの目安が「土のにおいがするか」ということのようで。
つまり、
(発酵度が高い) 色=黒、 臭い=刺激臭
(発酵度が低い) 色=茶色、 臭い=土のにおい
ということです。

わが家はガス抜きやったことないですが、土交換の直後に幼虫や成虫が死んだことはありません。
でも臭いには念のため注意しておきましょう。
こちらの記事にガス抜きについても書いてあるので、よろしければお読みいただけるとうれしいです↓
昆虫マットなら何でもいいと思っていたけど違うらしい ~カブトムシ飼育の昆虫マット選びのはなし~
どのくらいの量の昆虫マットが必要なのか
幼虫の場合と成虫の場合で、必要なマットの量が全然違うんですね。
すごーくざっくりいうと、
成虫飼育 → 10〜15cmの深さがあれば十分
幼虫飼育 → 飼育ケースいっぱいまで入れちゃってOK
というイメージです。
では、ケースのサイズごとにどのくらいの量が必要かというのをまとめてみました。

真面目に計算すると下の表のとおりですが、
「ケースに500mlのペットボトルの水がどのくらい入るかな」
とイメージすれば大体の量はわかると思います。
ケースに入れる土の深さを5cm, 10cm, 15cm, 20cm, 25cm とするときに必要な土の量(L:リットル)を計算してみました。(SANKOのクリーンケースの値をもとに算出しました)
ケースの種類 | 5cm | 10cm | 15cm | 20cm | 25cm |
---|---|---|---|---|---|
SS 幅18.5cm x 奥行11.0cm x 高さ15.0cm | 1.0L | 2.0L | – | – | – |
S 幅23.5cm x 奥行15.5cm x 高さ18.5cm | 1.8L | 3.6L | – | – | – |
M 幅30.5㎝ x 奥行19.5cm x 高さ23.2cm | 3.0L | 5.9L | 8.9L | – | – |
L 幅37.5cm x 奥行22.0㎝ x 高さ28.0cm | 4.1L | 8.3L | 12.4L | 16.5L | – |
XL 幅42.0cm x 奥行26.5cm x 高さ32.8cm | 5.6L | 11.1L | 16.7L | 22.3L | 27.8L |
ケースごとの大きさの違いは、以下の記事にまとめていますので、そちらもご覧いただければと思います ↓
カブトムシ飼育ケースの大きさを比べてみた ~メーカーによってサイズが微妙に違います~
実際に購入した昆虫マット
以下は、実際にワタクシが購入して使ったことのある昆虫マットです。
どれもカブトムシの幼虫・成虫ともに、何も問題なく飼育できております。
これまでもワタクシ何度もリピート購入してますので、参考にご紹介いたしまする。
なお、ECサイトだと価格が変動しますので、タイミングによっては割高になったり割安になったりします。

コスパ(1リットルあたり価格)を計算するとよいです。
わが家はコスパ指数(1Lあたり価格)が100円を切るものを目安にしてます。
カブト育成マットPRO(フジコン)
まず一つ目にご紹介するのは、フジコンの カブト育成マットPRO です。
5リットル入りタイプもありますが、10リットル入りのほうがお得です。
ワタクシが購入したときのコスパ指数は「97.3円/L」で十分なレベルです。
カブトムシ専用で、幼虫飼育にも使えるタイプです。
幼虫のマットの喰いもよいです。
タイプ | カブトムシ専用/幼虫・成虫用 |
容量 | 10リットル |
価格 (カブトパパ購入時) | 973円 |
コスパ指数(1Lあたり価格) | 97.3円/L |
育成マット(SANKO)
二つ目にご紹介するのは、SANKOの 育成マット です。
5リットル入りと10リットル入りがあります。
ワタクシはAmazonでよく購入しているのですが、価格変動が非常に大きい印象です。
ときによっては、5リットル入りと10リットル入りが同じくらいの価格になっていたりします。
そのため、コスパ(1リットルあたりの価格)はよくご確認ください。
ちなみに、ワタクシが購入したときのコスパ指数は「57.3円/L」で安いです。(高いときには買っていないので、あくまで安いときの値です)
カブトムシ専用で、幼虫飼育にも使えるタイプです。
幼虫のマットの喰いもよいです。
タイプ | カブトムシ専用/幼虫・成虫用 |
容量 | 10リットル |
価格 (カブトパパ購入時) | 573円 |
コスパ指数(1Lあたり価格) | 57.3円/L |
バイオ育成カブト虫マット(インセクトランド)
三つ目にご紹介するのは、インセクトランドの バイオ育成カブトムシマット です。
5リットル入りと10リットル入りがあります。
ちなみに、ワタクシが購入したときのコスパ指数は「65.8円/L」で安いです。(高いときには買っていないので、あくまで安いときの値です)
カブトムシ専用で、幼虫飼育にも使えるタイプです。
幼虫のマットの喰いもよいです。
タイプ | カブトムシ専用/幼虫・成虫用 |
容量 | 5リットル |
価格 (カブトパパ購入時) | 329円 |
コスパ指数(1Lあたり価格) | 65.8円/L |
ダイソー
四つ目にご紹介するのは、ダイソーの カブトムシ育成マット です。
こちら、番外編としてご紹介しますが、まだ1回しか購入したことありませんので、あくまで参考情報というレベルで。
量は3.2リットルというナゾの容量。
3リットルでもなく5リットルでもなくWhy?
コスパ的には「31.3円/L」で最強レベルです。さすがダイソー。
ただ、ワタクシが買ったやつが単にハズレだっただけなのかもしれませんが、封を切ったあとに土を見るとダニがウジャウジャしていたので「ウゲェーッ」と思い、初めて昆虫マットを天日に干すことになりました。。。
タイプ | カブトムシ専用/幼虫・成虫用 |
容量 | 3.2リットル |
価格 (カブトパパ購入時) | 100円 |
コスパ指数(1Lあたり価格) | 31.3円/L |

まとめ
- 迷ったら“カブトムシ専用”で“幼虫と成虫両方OK”なものを選ぼう
- Amazonでは価格が変動するので、1リットルあたりの価格が安いものを選ぼう
- ガス抜きが必要かどうか念のため確認を忘れずに
↓カブトムシ関連記事をこちらにまとめました。 よろしければご覧ください。https://kabutopapa.com/summary-of-beetle-breeding/
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